隠れファンの多い玄人好みのヤモリ!!
サラシノミカドヤモリの一般的な飼育方法をご紹介します。
【設備】・ケージサラシノミカドヤモリは樹上棲のヤモリのため、高さがあり、立体活動しやすいケージが望ましいです。
ケージサイズはクレステッドゲッコーと同じく幅20㎝×奥行20㎝×高さ30㎝ほどの比較的小さなケージから飼育できますが、一般的に推奨されているのは幅30㎝×奥行30㎝×高さ45㎝ほどのケージになります。
また、メンテナンス性を重視してプラケース等で飼育されている方も多いです。
・床材床材はヤシガラやキッチンペーパー、人工芝などを使用することが多いですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
~ヤシガラ~
◆メリット
①雰囲気が出てレイアウトが引き立つ。
②保湿しやすい。
◆デメリット
①糞を見つけにくい。
②管理を怠るとダニが発生する。
③掃除が少し面倒。
~キッチンペーパー~
◆メリット
①清潔
②管理がしやすい。
③コストパフォーマンスが良い。
◆デメリット
①簡素でレイアウトが映えない。
②吸水性が良いので湿度を保ちにくい。
~人工芝~
◆メリット
①レイアウトが引き立つ。
②お手入れが簡単。
◆デメリット
①導入に手間がかかる。
レイアウトを楽しみたい場合はヤシガラや人工芝、清潔&効率を重視する場合はキッチンペーパーが良いかと思います。
また、砂や土のような細かい床材は、趾下薄板(しかはくばん)という両手足の裏にある器官に入り込んでしまい、ケージのガラス面などに張り付きにくくなる場合があります。
・レイアウトサラシノミカドヤモリは樹上棲のヤモリのため、流木やコルク樹皮をケージ内に設置してあげることで立体活動がしやすくなります。
G.O.STORE.でも販売している「クレス棒」をケージ底面と水平に設置することで、サラシノミカドヤモリが休める場所を作ることができますし、フロッピーテール(尻尾に癖が付いて曲がってしまった状態)の防止にもなります。
また、他のニューカレドニアのヤモリ達と比べ、地上の落ち葉や剝がれ落ちた樹皮の下などに隠れていることが多いとされているので、シェルターを入れてあげると尚良いです。
【エサ】サラシノミカドヤモリは雑食性なので、コオロギなどの昆虫や専用の人工飼料で飼育することができます。
コオロギや果実の入った人工飼料をバランス良く与えるのが理想ですが、人工飼料によってはそれのみで飼育が可能な物もあります。
また、コオロギなど昆虫を与える場合はカルシウム剤を添加し、カルシウム不足を防ぐようにしましょう。
~昆虫~
◆コオロギ
◆ディビア
etc...
~人工飼料~
◆パンゲア
◆レパシー
etc...
【管理】~温度・湿度~
◆温度/24℃~26℃
◆湿度/60%~80%
~霧吹き~
霧吹きが必要な理由は2つあります。
①生体に水分を摂取してもらう。
②湿度を保つ。
サラシノミカドヤモリは霧吹きによって壁面やレイアウトについた水滴を舐めることで水分を摂取するので、1日2回ほどしっかりと霧吹きしてあげましょう。
~その他~
◆紫外線ライトが無くても飼育できますが、可能であれば弱い紫外線ライトを当ててあげると良いです。
◆弱い紫外線ライトを設置する場合は、シェルターなど隠れることができる物をケージに入れてあげて下さい。
◆繫殖を目的とする場合を除き、1つのケージで多頭飼育するのはおすすめしません。